2011年3月30日水曜日

双方向ズッコケ…なのか?

やれやれ、やっと英語メディアのズッコケが出始めた。これについてどう思うべきなのか、腹は決まらないのだけれど…

今回の地震、そしてとりわけ原子力発電所事件に関する一連のニュースを普通に追っていると、「日本のニュースでは話がわからない」という事実にイヤでも気がつくしかない。実に残念なことである。

始めのうちは「そりゃこの国は現場なんだから混乱もあるよ、大変だよなぁ」という同情を持つこともできた。無茶苦茶な政府発表も、もともと隠蔽体質で悪名の高かった東電の関係者の不思議会見も、そんな同情の心で見守りつつ、悪いけど、変だけど、英語のニュースを見ていれば良かったのである。

例えば英国BBCはいつもの通り哀しみに満ちた感じで時々刻々と客観的なニュースを伝え、写真や動画を公開する。米国CNNは在東京の記者からほとんどリアルタイムで情報を得ながらバンバンニュースを伝える。各種の事実が次々に提示され、今後の見通しが語られ(1ヶ月後や1年後にはどうなるかという具体的な話として語られる)、日本からの輸入食品は安全かどうか等々の情報が提供される。これがまぁ、一つ一つピシリピシリと明確に語られるのだ。そりゃ、こっちを見ますよ。

しかし、1週間経っても2週間経っても英語のニュースの方が日本のニュースより早くて正確なのだ。どーなってるのだ。だんだん落ち着かない気分になる。

しかも、日本の政府等からの発表は、話に聞くかつての「大本営発表」とまったく同じ手触りである。聞く方もまじめに聞く気持ちなどない。「ケッ」とエライ人たちをバカにしつつ、しかし自ら建設的に物事を変えようと立ち上がる様子もない。これじゃどこかの荒れた中学校みたいではないか。

今や英語系メディアの関心はリビア攻撃に移っており、日本に関する報道は荒れた中学校のドキュメンタリーみたいになっている。周囲から手を差し伸べても無視したり「うるせーな」と言ったり家にいなかったり、かと思うと急に泣き出す日本ちゃんの物語。

フランスの雑誌では早くも風刺漫画のネタとなり放射能防御服を着て「大丈夫!」と断言するだけの日本の偉い人が登場する。やはり原子力発電に頼り切っている国としては気になるのであろう。


そんな中、やっと今日になって英語メディアのズッコケに出くわした。日本の首相が「最大限の緊張感を持って取り組みたい」と言った

それをBBCは「警戒レベル最大(になった)」と報じたのである。これはズッコケでしょう。

何しろ、しばらく姿を見せなかった日本の首相が出てきて、深刻な顔で言葉を述べたのである。まさか「油断できません」みたいなネム〜いセリフが出るとは思わなかったのであろう。公のためになる具体的な方策を背景にした言葉だと思ったのだろう。それが(英語圏的)常識というものだから。

大事なこと、具体的なことは一つも言わず、いざ口を開くと「がんばります」とだけ言う。ここはそういう国なのだよ。BBC君、もう少し勉強したまえ。

とは言え、これをBBCのズッコケというべきなのか、首相が出てきても「緊張感」としか言わない国のズッコケというべきなのか、ここのところが難しい。決めかねている。ことにしよう。

2011年3月25日金曜日

武満徹「弦楽のためのレクイエム」

ニューヨーク・フィルもやってくれますなぁ…

2011年3月17日木曜日