2011年10月26日水曜日

英国と日本とオリンパス

「あ。またアレだ」とは思うものの、なかなか慣れないんですよ。いや、こんなに気持ち悪い事柄に慣れる方がオカシイんだろうけど。

つまり、日本で結構大きな出来事が発生しますでしょ。すると報道機関を通じてフツーの大ニュースとして聞きますでしょ。ところが日本だけはそれを伝えない。日本の大事件が、日本でだけ(大きな)ニュースにならない。これって変な感じですよ。「あ。またアレだ」とは思うものの、居心地悪いですよ。すんごく。

何かが発生して報道が生じるとは言え、大概の場合、ニュースを聞いて出来事を知る、という順番になります。かなりのことについて報道がないと、「どうしたの? 見たくないの? なかったことにしたいの? きっとその理由はこんな感じ? ああぁ…」という脱力感につながる。んで、それが大概当たるわけです。居心地悪いよ。

すなわちオリンパスという会社がある。着任したばかりの英国人CEOがいる(実はこの人、オリンパスに勤務して30年という大ベテラン)。近年途方もない規模の不正が行われたらしいので、「わが社の大問題だ」として調べ始めた。その途端、満場一致で追い出された。つまりアッという間にクビになってしまったのである。

何しろ大量のおカネが絡んだ不正行為の疑いである。オリンパスという会社は要するに株主のものであるし、従業員もたくさんいる。株主や従業員を守るためにも、この種のことは明らかにせねばならない。ということで、目下FBIが捜査に乗り出している。一方、クビになったもとCEOは身の危険を感じるのでスコットランド・ヤードに身辺警備を頼む始末。大騒ぎですよ。

もちろんオリンパスの株価はガタ落ちである…いわゆる国際市場ではね。

そんなわけで大ニュースなんだけれど…今し方ちょっと日本経済新聞を見てみたら:
いちいち登録したくないのでこれだけしか読んでないけど…それは「迷走」であり「特段の材料が出たわけではない」のね。マンガ的に眼をゴシゴシこすってしまいそうな非現実感。もちろん言論の自由、報道の自由なんだけど…それってあんまし自由じゃないように見えるんですけど。

どうしてなのかな。どうして見たくないのかな。その理由はこんな感じ?…あぁこんなこと考えていると気が滅入るからやめよう。と思うヤツがいるからこの日本の現状がある。気をつけよう甘い思考停止。

要するに、こんなにレベルの低い状況ははじめから出てこないような空気を作りたいですな。そのためには皆様がオトナになること、これしかないのです。教育は大事ですね。あ、明日はまた大学の勤務だ。あ。あ。あ。げろげろげろ。

2011年10月19日水曜日

自宅にはテレビがないので

こうやってドイツのテレビでも見るか…おぉ…?

2011年10月4日火曜日

オーストラリア魂

近頃国際的に流行している詐欺にこういうのがある。日本ではまだかも知れないが、まぁそのうち来るかも知れない。 

ある日突然電話が鳴り、「マイクロソフト○○サービスです。あなたのコンピュータが悪いソフトによって被害を受けていると思われますので、ちょっと確認してください」とくる。多くの場合インド訛りのヘタな英語である。 

「えぇっ!」と驚いてコンピュータに向かい、指示通りにウィンドウズを操作する。電話の主は「そこに××というファイルがたくさん見えませんか? 見えたら感染している証拠です」と言う。 

もちろん、それらのファイルは見えるのだ。ウィンドウズなら必ず入っているのだから。しかし、多くの人はそんなことを意識したことがないので、「あぁっホントだ! やられてる!」と思ってしまう。というか、この段階まで来て、そもそもそんな電話がかかってくること自体オカシイと気付かない人なんだから、まぁ相手のペースに乗ってだまされ続けるわけですな。 

あとは簡単、「ではこれから申し上げるサイトにつないで駆除ソフトをダウンロードしてください。料金は…」という仕掛けである。なんともわかりやすい。 

ちょっとでもコンピュータなりインターネットなりを理解している人ならアッと言う間に見破ってしまう、かわいらしい詐欺である。(というか、その種の人はウィンドウズなんて使ってないことが多いので、最初の一言でバレることになる。) 

あなたなら、こんな詐欺電話がかかってきた時、どうします?

話はここからが本題。こんな話をポッド放送で聞いたのである。あるオーストラリア人(ブリズベン在住)にこれがかかってきた。当然、スグわかる。でもちょっとだけ聞いてあげることにした。 

相手は台本通りに話を進める。うんうんと聞いてあげる。んで、タイミングを見計らって、「君さぁ、その仕事が好き?」と質問する。 

当然、相手はちょっと困る。けれど、フニャフニャと生返事で誤魔化して、さらに台本を続ける。また聞いてあげる。そしてまた、「あのさぁ、そんなふうにお金を稼ぐって、良いことだと思う?」と質問する。

ここらで相手は黙ってしまう。さらに畳みかける。「あのね、君がやってることは違法なの。どっかの家に侵入して知らないオバサンからお金を奪うのと同じなの。わかってやってるんでしょ? そりゃ事情はあると思うんだけどさぁ。ホント、自分でやってて、どう思う?」 

ややあって、「…仕事がないと困るんです」と蚊の鳴くような声で返事がくる。慰め声で電話を切る。そして考える。

そりゃそうだわなぁ。この詐欺会社で詐欺電話をかけている人々だって、悪いことをやってる自覚はある。あるんだけど、他に仕事もなければ、食っていくためには「仕方ない」と思いたくもなるだろうなぁ。そもそも、こんな電話がかかってきたら本気にしてしまう人が多いほど、ウィンドウズって欠陥商品じゃないのか。第一、詐欺に手を出す悪人を生んじゃう世の中って、何さ。あぁいろいろ考えちゃうなぁ。

 …というのが、このオーストラリア(ブリズベン)在住の人物の体験である。詐欺電話をからかいながらも、相手の立場は忘れない。徹底的に世の中をなめており、この上なくふざけているのだが、人間として一番大切な部分が大前提なのである。

これがオーストラリア魂。今年初めの洪水のように災害でもあれば、他の何がどうなろうと、バリバリお金を使って人を守り、快適な生活を守る。(不当にお金をもらったやつは、あとからゆっくり調べて、たっぷり処罰する。)

もちろん以上すべてを吹っ飛ばしてしまいそうなアホなところもいっぱいありますけど。では失礼。