今年は講師業スケジュールにちょっとした変更もあり、若干忙しくなったけど、しっかり夏休みが取れるようになった。これは大きいですな。
まず、週一で新しい職場に行くようになった。これは二つのことを意味する:
(1)通勤電車で読書+音楽とか映画鑑賞できる
(2)ちょっと酒代が増える
そこでまず電車ではプラトン『国家』を読む。以前にもざっと読んだんだけど、また気になったのね。この種の世界の名著みたいなのは図書館で借りるに限ります。抄訳・完訳その他含めて2〜3種類、日替わりで電車に持ち込む。
こここここれは。例の変なノリやけど。やっぱ。面白すぎる。2000年以上前に現代の世界(特にアメリカや日本みたいなアホ世界)を見事に予言している内容であります。
それから Edward Kanterian Wittgenstein を読む(これは中古で買った)。いわば新書版のウィトゲンシュタイン入門書みたいなもの。きちんと書いてあり、バランスの取れた良い内容で、楽しく読める。
そもそもウィトゲンシュタインという人は、(プラトンの描く)ソクラテスが気に入らないということをあちこちに書いている。だから、この本の最後の方(192−193ページ)にも出てくる:
例の「ソクラテス的方法」とやら、話の中身は無茶苦茶だし、流れはわざとらしいし、ソクラテスのものの言い方も悪趣味。言いたいことがあればズバッと言えよって感じ。「方法」なんて、どこにもない。おまけに聞き手はバカ揃いで、自分の意見なんてない。ソクラテスが導くままに「ハイ」とか「イエ」とか言う。アホの集団だ。
これには本気で爆笑しました。めちゃ当たってるし。
そんな愉快な通勤電車を経て、しっかり夏休みが来た。
…はずなんだけど、気がつくともう終わってるし。あれれ。どこへ行ったのだ。たくさん飲んだような。2000ページほどの英文法書も丸読みしたよね。そのほか、いろいろあったはず。でも。マジで。終わっちょる。
ふと気がつくと、またもや職場に通う日々。これは二つのことを意味する…あぁアカンがな😱